目の見えない人は世界をどう見ているのか | 伊藤亜紗 | 光文社新書

ノンフィクション

目の見えない人は世界をどう見ているのか | 伊藤亜紗 | 光文社新書

著者は東京工業大学の准教授、伊藤亜紗さん。2015年出版。テーマは、視覚障害者がどんなふうに世界を認識しているかを理解する事。

構成は、伊藤さんが視覚障害者や関係者にインタビューして、そこでの会話やエピソードから、視覚障害者がどのように世界を認識しているのかを具体的に説明する構成。

私は、見えない方は聴覚や触覚がすごく発達していて、それらで視覚を補い、行動しているというイメージを持っていましたが、必ずしもすごく発達している訳ではないようです。また点字を読んでいるイメージもありますが、実は点字の識字率は12.6%との事。一方的な先入観は良くないですね。

実際に視覚障害者がどのように認識しているか具体的な事例が紹介されているのが興味深いし、おもしろいです。
例えば、見える人は自分の視点からの映像を頭の中にイメージしますが、見えない人は自分の視点ではなく、上から俯瞰するような構図で頭の中にイメージされているようです。
見える人は2次元でイメージし、見えない人は3次元でイメージしているとの事。

一般的には、健常者より障害者は不便で不自由だ、と認識される事が多いですが、読み進んでいくと徐々に逆の認識も増えていきます。実は視覚障害者の方が自由で余裕があると思えることも。

いろいろな状況や立場、自分とは異なる捉え方や考え方の人とコミュニケーションして、自分の考えを見つめ直すことが大事だと思いました。

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